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日演連オーケストラシリーズ・ピアノコンチェルト

昨年秋に行われたオーディションに合格しまして、憧れの札響さんと大好きなラフマニノフのパガニーニの主題によるコンチェルトを共演しました!

札響さんとの合わせは本番2日前からの2回あり、ものすごく緊張していましたがさすが素晴らしい演奏家の方々…。この曲は複雑な曲でオケパートも大変難しく、重要な役割を担っているのですが、札響さんが見事に支えてくださり、私の心配はすぐに安心感に代わりました。

当日に近づくにつれ緊張で腕が痛くなってしまいましたが、もう二度と無いチャンスを全力で楽しまなければと思い、奮い立たせました。

ただ一つ今回残念だったのは、いつもはキタラ大ホールで行われているのですが、ちょうどホールの修復工事中で会場が教育文化会館大ホールだったことと、肝心のピアノがオーバーホールしたてで、音が非常に響きにくくなっていることでした。

ゲネプロで工事し立てのそのピアノを弾いたとき、自分の出している音があまりにも認識しづらくてすごく焦りました…。

どうなることかとヒヤヒヤしていましたがいざ本番。

緊張感もありましたがよく集中でき、演奏中は幸福感に満ちていました。大好きな曲をオーケストラと演奏できて本当に幸せでした。このたった25分間は、これまでの人生で感じたことがないほど幸せで、嬉しくて、楽しくてしょうがなかったです。特にあの有名な第18変奏は、一生忘れられない時間となりました。

近年、いつからか人前で演奏することが楽しめなくなってしまっていて、何のためにピアノをやっているのかわからなくなる瞬間が幾度もありましたが、演奏中、音楽って素晴らしいなと心から思えた瞬間がたくさんありました。 ‥きっとまたすぐ悩んだりすると思いますが、歩き方がわからなくなった時はこの時のことを思い出して、まだまだ音楽に向き合っていたいなと思います。

他のソリストの方々と。

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