宋和映&北濱佑麻 ピアノリサイタル
京芸時代の尊敬する先輩と、この度コンサートをさせていただきました。ちょうど先輩が北海道に演奏に来ると聞いて、せっかくだからどこかで演奏出来ないか?とお話をいただき…なんと光栄なのでしょう!しかし札幌は関西のように気軽にクラシックを演奏させていただけるピアノバーやレストランのようの所がほとんど無いので、せっかくの先輩の演奏を大きな所で聴きたかったのですが、直前のためホールは予約出来ませんでした。 先輩がNAGANO会館という場所を探してくださり、そこで演奏させていただきました。 当日札幌に到着した先輩とお昼にスープカレーを食べ、夜リハーサル。先輩はお昼に激辛(辛さが40番を越えてました…!!私は辛いのが苦手なので、辛味無しの0番)スープカレーを食べていたのに、そんな事を感じさせない凄まじいパワー!私がバッハ平均律、ショパンのノクターン、ハイドンのピアノソナタ、ラフマニノフの楽興の時より数曲弾かせていただいたのですが、先輩は数ヶ月後に行われるリサイタルからベートーヴェンのバガテル、ワルトシュタイン、ショパンノクターン、水の戯れとトークを交えながらノンストップで演奏してくださいました! お客さんは普段クラシックに馴染みの無い方々が殆どですが、先輩の本物の演奏を聴いて本当に心から感動していました。 お年寄りの方々は「今日演奏を聴くことが出来て良かった」と仰っていて、その言葉を聞いて、それまでずっと悩んで考えていた「何のために音楽を続けているのか。何のために演奏しているのか」という終わりの見えない疑問の答えが少し見えた瞬間でした。私も久しぶりに先輩の音楽を間近で聴くことが出来て、本当に嬉しかったです。私も聴いてくださる方に、同じような感動を与えられるようにもっと精進したいなと思いました。