交流演奏会

チャールストン大学のヴァイオリンクラスとの交流演奏会で伴奏しました。ソリストと会ったのも、リハーサルも演奏会当日。ツィガーヌということでドキドキしていましたが、アメリカ育ちの韓国籍の彼女はとてもナイスなキャラクターをしていて、演奏していてとても楽しかったです。本番前には車で学校から近いカフェに連れて行ってくれて、テイクアウトの紅茶を待つ間、お店にあったジェンガで遊んでリラックスしました。彼女は演奏のためにヨガもやっていて、興味深い話を聞かせてくれました。また一緒に演奏したい。もし本気で私の学校に来たいなら仕事も沢山紹介するし、協力するよ。日本か韓国でいつか一緒に演奏出来たら良いねと言ってくれて、例えそれが一時の感情だったとしても、当時伴奏関係で疲れる事の多かった私はその言葉を聞いて凄く嬉しかったです。

この時はUNFの伴奏ピアニストとして活躍している方とも沢山話す事が出来ました。

彼女はどの場所に行っても見かける、毎回一度にすごい人数を伴奏してバリバリ活躍している忙しいピアニストです。足が悪いのに、自分で運転をしてどこにでも駆けつけています。とても若々しく見えていましたが、なんと63歳…！びっくりです。音がとても美しく、どのソリストともいつも呼吸がぴったりでした。会う度にいつもハグをして褒めてくださる心優しいおばあちゃんです。

ステージ裏で沢山お話をしましたが、「何でもYesと言って挑戦するべき。Noとは言わない。世界にはまだまだ知らない事が沢山あって、その１つの挑戦からまた新しい世界が開けるから。」と仰ってて、様々な伴奏をしていてたまに感じる事を正直に相談してみたら、「時々何故Yesと言ってしまったんだろうと思う事もあるけど、それでも音楽は素晴らしいもので、音楽を通じて沢山の事を得られる。大切なのはこの手(音楽)を使って沢山の人と交流する事だと仰っていて(本当はもっともっと素晴らしい事を沢山言ってたんだけど私の英語力でこの程度しか伝えられない)」と、まだ彼女のステージが残っているのに泣きながら語ってくれて、うまく言葉にできませんが、今後ずっと覚えていたい一時になりました。

こんな大きな人に私はなれるのだろうかと。沢山の幸せを感じた1日でした。