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アメリカでの伴奏

アメリカではありがたいことに沢山の伴奏をさせていただけました。留学するにあたり、できるだけ多くのことに挑戦することと、来た依頼は断らないのを目標にしていたので、結構忙しかったです。そしてそのすべてが仕事というわけではありませんでしたが、多くの人と関わり、沢山のものを得ることができました。

学内ではリサイタルやソナタクラス、コンサートやオーディションの伴奏の他に、試験での伴奏もしていました。

学外では音楽高校の子達の伴奏をしていました。ソロコンクールの伴奏やオーディション伴奏。そして定期的に行われるフルートのマスタークラスで1度に6人ほど伴奏しました。

しかしどれも依頼が直前で、時間がないのに伴奏譜を自分でコピーしなければならなかったり、前日の依頼も多く、当日その場で人数が増えて初見で臨まなければならない時が多々あり、日本でも考えていたことですが、改めて伴奏者としての在り方を考えさせられました。

音高生とのオーディションでの一幕。Shigeru Kawaiのピアノで感動!

そして1番忙しかった4月にはずっと伴奏を担当していたフルートの音高生5人のリサイタルと、秋セメスターから一緒に演奏していたチェリストとのリサイタルが突拍子も無く決まり!(日にちを決めるにあたって、私の許可を得るのを忘れていたそうな)、時間が無いけど頑張ろう!と思っていたのも束の間、様々な理由で突然中止になりました。でもその代わり、チェロの子とはソナタクラスでの発表会を開いてくださり、後期から取り掛かり始めたラフマニノフのチェロソナタ、2、4楽章を演奏しました。(前期は1、3楽章でした)。4楽章は3月下旬のスプリングブレイク後に始めたので、まだ数週間ほどしか経っていませんでした。

それまで他のリサイタル尽くしでなかなかこの曲に取りかかれず、完成が見えずに自分自身に苛立つばかりでしたが、何とか形にすることが出来て本当に良かったです!その後彼女のスカラシップオーディションでも演奏する事が決まり、そこでの演奏をこの1年の集大成にする事が出来ました。ラフマニノフのチェロソナタ。素敵な曲なので、また日本でどなたかとこのソナタを演奏したいです。

アメリカでは合わせの日をしょっちゅう忘れられてしまったり、すっぽかされたり、拍子が数えられなかったり、お互いの音楽を聴きあえなかったり…と様々なことがありましたが。その苦労も含めて、とても良い経験となりました。

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